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山の家 クヌルプ
今年2017年、開設60年を迎えた、霧ケ峰高原沢渡のクヌルプ・ヒュッテ。
本書は戦時を辛うじて生き延びた山小屋主人夫婦、そして小屋に集った人たちやファンの方へのインタビューで綴りました。
山小屋の名「クヌルプ」はヘルマン・ヘッセの同名の小説の主人公に由来します。
写真は、自らも国内外の山々に登り、撮影を続けている野川かさねによるもの。
被写体への共感、感動という「カメラマンのまなざし」が伝わります。
山小屋主人が語った「理想の山小屋」を挿画に起こしたのは伊藤弘二さん。「油彩転写」の技法が夢を写してくれました。
小屋をつくりあげた夫妻と、助っ人として常連として集った人々が語る豊かな高原の日々。
クヌルプはいつも懐かしい。いつも新しい。