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白い、白い日

アンドレイ・タルコフスキー監督の作品「鏡」「ストーカー」「ノスタルジア」の中で何度か詩が朗読されて、映像にいっそうの深みを与えています。これらの詩の作者が監督の父、アルセーニイ・タルコフスキー。繊細で透徹した抒情性と汎生命論的な世界観を特徴とするロシアでは知らぬ者のいない第一級の詩人ですが、共産主義政権下では不遇の時代を過ごし、初めての詩集が出版されたのは1962年、55歳になってからでした。
アンドレイの「鏡」のシナリオの題は最初「白い日」だったといいます。本詩集はこの「白い日」をはじめ、端正で簡潔なフォルムと豊かさに溢れたアルセーニイの作品群の中から、映画で朗読された詩篇を含む25篇を選びました。

展覧会

鈴木理策展「言葉は燃えていた」
アルセーニイ・タルコフスキーについて

場所:森岡書店 (103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-17-13)
第2 井上ビル305 号
tel. 03-3249-3456
日時:2011 年9 月26 日(月)〜10 月1 日(土)13〜20 時
協力:ギャラリー小柳

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対談・朗読イベント

「タルコフスキー 鏡の中の父と子」

対談:前田和泉(ロシア文学者)× 瀧本誠(映画評論家)
朗読(ロシア語):ニキータ・山下)

アンドレイ・タルコフスキー論の中で父と子の作品を通しての精神の交流を見つめた映画評論家、滝本誠 氏と、本詩集の翻訳者前田和泉氏にタルコフスキー親子が生きたソビエト/ロシアと二人の芸術家の生涯 を語っていただきました。また、本詩集に収めた詩作品の中から原詩の朗読を開催。

場所:馬喰町ART+EAT
101-0031 東京都千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビル202
日時:2011 年10 月8 日(土)15:00-

白い、白い日

2011年10月3日発行

著:アルセーニイ・タルコフスキー
訳:前田和泉
写真:鈴木理策

編集:落合佐喜世
デザイン:須山悠里

サイズ:B5判変形 ヨコ200mm×タテ180mm
頁数:94頁 並製本 ・仮フランス装
印刷:1C(88頁)+4C(6頁)
日本語
値段:2,500円(税別)
ISBN978-4-9903308-7-3